パイオニアの転落から学んだこと
パイオニアが苦戦しているようです。
デジタル家電負け組が明らかになり、業績不振で
2トップ引責退任とのことです。
競合メーカーに対抗すべくプラズマテレビへの巨額の
設備投資したにもかかわらず、急激な価格下落に追従することが
できなくなったことが主たる原因のようです。
私が大学卒業した頃だったと思いますが、当時のパイオニアは
経営不振で大胆なリストラを断行していたように記憶しています。
そして気がつけば、世界初のプラズマディスプレイを開発し、
DVDの先駆者として復活しているなあって思っていました。
そんな高い技術を持ったパイオニアが、なぜデジタル革命の中、
他社を抑えて抜け出すことができず、負け組みに転落したのでしょうか。
結局のところプラズマテレビ自体が私たち消費者からすれば、
テレビからテレビゲームのような新しい価値を生み出すほどの
商品ではなかったと思われます。
薄型になったということ以外は変わりのなくテレビは
テレビだったということでしょうか。
もちろん、薄型を可能にした裏側には高い技術が
存在しているとは思いますが、多くの消費者はそんなところは
気に留めないのが現実であり。
従ってパイオニアはプラズマテレビの先駆者といっても顧客が
本当に望む新しい価値を創造したわけではなかった。
そのパイオニアが、松下電器、東芝、ソニーなど数多くの
大手がひしめく中、巨額の設備投資をしてまでも攻勢をかけたのが
失敗の原因だったのではないかと思います。
特に今はメーカー淘汰の時代でもあるわけで、規模の小さな
メーカーが巨額の設備投資をすることは会社の存亡に
直接つながることです。
もしプラズマテレビがテレビという枠を抜け出したまったく
新しい商品であったならば、パイオニアは本当の意味の
先駆者として抜け出していたかもしれない気がします。
新商品を他社に先駆けて開発しながら撤退を余儀なくされる
運命を思うパイオニアの企画開発者のことを思うと
複雑な気持ちになります。
このパイオニアの失敗から学ぶことは、大手がひしめく業界で、
新しい技術を有した商品を開発しても顧客が新しい価値創造と
認識しない限り、従来品の枠の中の商品に過ぎないということです。
一気に攻勢をかけてよいのは、10年先を想像して本当に
顧客の望む新しい価値を創出できる絶対の自信がある場合
のみだと思います。
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2005年11月28日 企業から学ぶ トラックバック:0 コメント:9