佐川急便とヤマト運輸の隠された勝負
試作の部品などを業者や関連会社に送ることがよくあります。
そんな時よく利用しているのが
佐川急便です。
たまに
ヤマト運輸(クロネコヤマト)も使いますが、ほとんど
佐川急便を利用している気がします。
でもよく聞くのですが、佐川急便は荷物の扱かいが乱暴らしいんです。
何やら放り投げることもあるそうで。
噂だけなのかもしれないと思ったりもしたけど、
以前の会社にいたときも今の会社でも同じようなことを聞くので、
どうも噂だけということではなさそうです。
ヤマト運輸はそんなことは聞いたこともなく比較的
安心と言われています。
どうして乱暴な扱いをするのが分かっていて、
佐川急便を使っているんだろうって疑問に思いました。
まず、考えられるのが価格です。
佐川急便ののほうが圧倒的に安ければ納得できます。
ヤマト運輸と佐川急便、両社ともいろいろなサービスがあり、
その中で最も基本的なサービスである宅急便と宅配便で、
荷物のサイズは3辺の合計が80センチ以内、重量は5キロ以内、
同一県内の配送というまったくの同条件で比較してみます。
ヤマト運輸:950円
佐川急便:1000円
50円の差ですがヤマト運輸のほうが安い。
とすると、ヤマト運輸を使ったほうがよいのではと思います。
でも、何故か普通に乱暴な扱いのうえに50円高い佐川急便を
使っています。
両社のサービスをさらによく調べてみると、佐川急便のほうには
通常の宅配便と並んで宅配便フリーサイズパッケージという
サービスがあります。
そのサービスの内容は、3辺合計が160cmを超えるような
大型荷物(600cm以内)や複数個口の荷物を宅配便と
同じスピードで配送するというものです。
これだ!って思いました。
ヤマト運輸の宅急便では、取り扱いの範囲は160cm以下で
1つの送り状で複数の取り扱いは基本的になく、
これは佐川急便の宅配便だけのサービスです。
そういえば、佐川急便のお兄さんたちはみんなガッチリした体格で、
大きめの荷物をガツガツ運んでさっと去っていくような気がします。
一方、ヤマト運輸のお兄さんは普通の体格で、中には女性も
いたように思います。
佐川急便のお兄さんの体格は160cmを超える荷物や複数に渡る荷物を
運ぶサービスに裏づけされたものだったんですね。
また荷物を乱暴に扱うというのも、大きくて重い荷物だから
ちょっと扱いが粗雑になってしまうんでしょうね。
大きく重いものを運ぶサービスに力を入れている佐川急便の
配送の人がそういう荷物を運ぶ姿が、雑に放り投げている
ようなイメージにさせているのかもしれないと思いました。
結局のところ、私の会社では160cmを超えたり、複数に渡る荷物が
多いために佐川急便の宅配便フリーサイズパッケージを
利用していたということなんですね。
コスト意識もなく何も考えずに利用していた自分がちょっと
恥ずかしいです・・・
佐川急便は乱暴だと噂されても業界から消えずに経営を続けられるのは、
乱暴に見えてしまうような大きく重い荷物や複数に渡る荷物を
運ぶサービスまで請け負うことで差別化していたことが背景に
あったということです。
ヤマト運輸はそれと同等のサービスにおいて大きな荷物までは
設定せず、堅実に小さい荷物中心を取り扱い安心安全イメージを
大切にしているのではないかと思います。
両社のサービスには、価格と価値、必死のせめぎ合いでのギリギリの
勝負が隠されていたんですね。
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2005年10月18日 企業から学ぶ トラックバック:0 コメント:7