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本田健の『ユダヤ人大富豪の教え』から学べる大切なこととは

初版から10年ほど経っていますが、本田健の「ユダヤ人大富豪の教え」は
ネットショップで起業する人にとって非常に参考になる本だと思います。

でも何か胡散臭いタイトルだと思われた方もいるのではないでしょうか。

私自身も正直タイトルからは拝金主義的なある種の胡散臭さも感じましたが、
まったくのゼロから一人で起業していく人が成功するまでに何が必要か
悟りながら成長する主人公の姿を心理面の描写も含めながらストーリー
仕立てで分かりやすく書いてくれています。
またお金の持つ力や意味まで気づかせてくれる内容になっています。
ただ、突っ込みどころも多いのですが、ものは試しでぜひネットショップで
起業する前には読んでみることをおすすめします。
実は私はこの本で最後の手紙の文章で思わず泣いてしまいました。

起業の成功のためにこの本から何が学べるか。
突っ込みどころとはどんなことか。
なぜ最後の手紙の文章で泣いてしまったのか・・・






この本の内容は基本的に本田健さんの若かりし大学生の頃に
実際に経験した出来事を元に手を加えて書かれています。

なんとなくですが、実際に経験した話よりかなり手が加え
られているのではないかと思います。
作り話であったとしても、起業家を目指す人にとって
夢と希望を与えるだけでなく、現実を教えてくれるような
内容ですので、読んでいてとても参考になると思います。

主人公のケンは20歳の頃に学生ボランティアでアメリカ滞在中に
ユダヤ人大富豪のゲラー氏に出会い、このゲラー氏に見込まれて
起業で成功し大富豪になる極意を教わるという話です。

ケンとは本田健、ご本人のことです。

起業する際に必要なこととして「好きなことをみつける」という
ことをケンは最初にゲラー氏から教わります。
得意なことではなく、好きなこと。
間違っても得意なことを好きなことと勘違いしないようにと
いうことを念を押すように教わっているのは印象的でした。

確かにこれは今よく分かります。
起業するとまったく無名の芸人のようなところからの
スタートになるので、とにかく長期戦の根気が必要になります。
そのため、ただ儲かりそうというだけで自分の興味のなく
好きでもないようなことで起業してしまい、なかなか売れない
状況が続くとすぐに嫌になって断念することになってしまいます。
もし本当に好きなことで起業していたとしても、売れない状態が
長く続くと嫌になるというのに、好きでもないことだと本当に
すぐに嫌になってしまいます。
最初に間違った選択をするとずっと間違った方向に進んで
人生を棒に振ってしまう恐れがあります。
だからこそ、とことんまで自分の好きなことを追求して
それで起業することがまずは何より重要ということを念を
押すように強調していたのだと思いました。
ベストなのは得意でもあり、なおかつ好きなことで起業する
ことでしょうね。

それと最もこの本の中で核となる部分だと思うのですが
ゲラー氏によると世の中には「不自由人」と「自由人」しか
いないということです。

「不自由人」は無職、アルバイト、派遣社員、会社員などの
ような人のことを連想するかと思いますが、そういった人たちと
同様に医者、弁護士、公務員、社長・役員、自営業者といった
人たちも皆、「不自由人」だそうです。
大企業の社長・役員であっても株主や監査役などから監視を
受けかなりのプレッシャーの中で仕事をしているため自由とは
いえず不自由人ということになるそうです。

一方、「自由人」は流行っている店のオーナー、印税の入る作家
アーティスト、家賃収入を得る人などだそうです。

世の中の人が「自由人」と「不自由人」しか存在しないとは
なかなか斬新な分類法だと思いましたし、納得できるところも
ありますが、正直これは一番の突っ込みどころでもあります。

というのは、アルバイトであっても会社員であっても
不自由だと思うことなく、楽しんで生き甲斐を持って仕事に
取り組んでいる人もいるわけなので、それを「不自由人」と
言い切ってしまうのはどうかと思うわけです。
たぶん、そういった人たちも「不自由人」などと呼ばれたら
怒ることでしょう。

このあたりは誇張することで話におもしろみを持たせて
いると理解することにしました。
ただ、「自由人」という言葉には魅力を感じてしまうのも
正直なところあります。
上司に指示されるのではなく自分の意思で仕事を進める
ことのできるオーナーの立場の人を「自由人」、それ以外の
人たちを「不自由人」というかなり大雑把な分類をすると
確かにそう言えると言えば言えますね。

私が共感したのはビジネスのオーナーになることが
「自由人」への第一歩であるということです。
確かに安定して強いビジネスを持ったオーナーは自分の
思い通りに人生をコントロールできる自由なイメージが
あります。
そういう意味では「自由人」の立場に私もなってみたいと
夢と希望を持たせてくれる気がしました。

少し気になったのは、この本の中ではMLM(マルチレーベル
マーケティング)をすすめているようなことを少しばかり
書いています。
本田健さんはおそらくそういったネットワークビジネスも
されていることが察せられました。
ネットワークビジネスはやはり世間ではマイナスのイメージが
強いですので、これをすすめるというのはいかがなものかなと
いう気がしました。

ただ、この本は全体として、良い内容なのでその箇所には
とりあえず目をつぶることにしました。

ところでゲラー氏はどうやって大富豪の自由人になることが
できたかというと、まずはジュエリーの工房を持ってオリジナルの
ブランドのジュエリーを販売してそれが売れて成功につながったそうです。

その売れて成功した一番の原動力としてセールスを挙げています。
売る力と知恵を身につけることで世界中のどこでも成功することが
できるというのです。

まとめると、ビジネス成功の秘訣は下記の5つとのことだそうです。

1.好きなことをみつける。
2.そのビジネスで成功に必要なことはすべて学ぶ。
3.小さくスタート、短期間で大きくしない。
4.儲かるシステムを作る。
5.自分がいなくてもまわるシステムをつくる。

この本ではとにかく起業は規模を大きくするよりこじんまりと
強いビジネスを作ることをすすめています。

その理由は人を雇い規模を急いで大きくしようとすると
今度は雇用の管理に追われ、会社員をしていたときのように
「不自由人」から抜け出すことができなくなってしまう
ということです。
やはり、せっかく起業したのに、より「不自由人」としての
人生を歩むのではなく、「自由人」としての人生を歩むことの
できるオーナーを目指すべきということですね。

それはとても共感できることで、私自身も進むべき方向性を
あらためて確認し勇気をもらった気がしました。

また、急激に規模を大きくしたり、成功を急ぎ過ぎると
ひずみが生まれ、自分自身や周りに不幸を招いてしまう
ということもとても印象深い内容でした。

確かに焦りすぎているときは、自分自身も無理をして
周りが見えなくなり、また大切な身内も心配させて
結果的に病気や事故を招いてしまうという危険性が
あると実感するところがありました。
早く成功させたい気持ちは分かりますが、焦っても
どうにもならないことも多々あり、いかに焦る気持ちを
抑えて気持ちをコントロールすることが長い起業の
道のりの中で、心身の健康に大切かということを
あらためて気づかされました。

そのようにして、強いビジネスを持ってお金を稼げるように
なっていけば今度はそのお金をどう扱っていくのかという
ことに直面します。
ゲラー氏はお金は貯めるばかりではなく、やはり使うべき
ところには使って循環させることが、自分にも
世の中にも良い影響をもたらすということも話しています。

「君は必ず失敗するだろう」

これは自由人になるためのレッスンを受けたケンが
最後のレッスンを見事合格してゲラー氏から褒められた
後に言われた言葉です。

この時に限らず、ケンはゲラー氏から自由人になるための
レッスンを受けてその一つ一つをクリアしていく中で
ケンはゲラー氏から何度も期待を持たされたり、逆に
蹴落とされるようなことを交互に言われます。

普通に聞けば、合格していながら、そんなことを言うなんて
頭がおかしいのかというような発言ですがこれは起業した
人には理解できる言葉ではないかと思います。

起業の成功までには、期待したような結果が出たり出な
かったり、その都度気分が良くなったり落ち込んだりと
まさに一進一退、一喜一憂。
レッスンに合格して喜んでいるケンに「君は失敗する
だろう」とあえて鼻を折るような言葉を放つゲラー氏は
起業の成功までには何度も倒れては立ち上がっての
繰り返しがあり、それを経てようやく最終的な成功を
手に入れることができるものだという平坦ではない
起業の成功への道のりを伝えたかったのだと思います。

この本の最後は、ゲラー氏が帰国するケンに宛てた
手紙の内容になりますが、実は私はこの手紙の内容で
思わず泣いてしまいました。
なぜ泣いてしまったのかすぐには分からなかったの
ですが、今思うとそれが分かった気がします。

既に人生の目標を達成しすべきことを果たした老人と、
希望に満ち溢れこれから目標を達成しようとしている
若者との出会いと別れから、人生は有限だという
ある種の儚さをを身に染みて感じさせられたからです。

いつまでも若くはいられないし、起業すれば確実に
年月を費やし、いつしか若い時代は終わり、その間に
大切な人も失うこともあります。
残念ながら時間は待ってくれません。
それでも孤独に耐え、自分の道を進む勇気を持って
決して希望を失わず突き進む覚悟が起業する人に
とっていかに大切かということをこの手紙の内容で
心に染みて感じさせてもらったように思います。

この本は多くの起業家に支持されるだけあって
やはり良い内容だと思います。
人生という限られた時間の中で、起業を成功させて
本当の意味での幸せな人生を手に入れるかを
本田健さんご自身の経験を元に分かりやすく
伝えてくれています。

もちろん、しっかりと突っ込みどころは認識して
何でも全部受け入れてしまわないように自分なりに
判断する能力も身に付けることも大切です。

私は本田健さんとは面識もないのですが、経歴を見ると
もともとは経営コンサルタントをされていたようです。

経営コンサルタントの仕事はいろいろな事業の
中身を知る機会も多いとは思いますが
起業して成功するまでの過程を独自の視点で
これほどまでに分かりやすくリアルに表現されるのは
海外に行かれて広い視野で学ばれたからでしょうか。

ただ、最後に少しだけ斜めから見た意見を言うと
本田健さんはご自身のビジネスを愛していて
それが絶対的なものだと思い込みたいという
気持ちも含まれているような気がします。
つまり自分の歩んできた道は間違いないと
この本を執筆される中で自己確認されている
ような印象も受けます。

いずれにしても、起業された先輩の本として
とても参考になる良い本だと思います。
ぜひ、騙されたと思って(本田健さんに失礼ですね)
読んでみることをおすすめします。
[ 2013/05/06 22:51 ] ネットショップのあり方 | TB(0) | CM(0)

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