トヨタの新ブランド・レクサス
トヨタは新ブランド・
レクサスを立ち上げ、先月末より
販売を開始しました。
レクサスは実のところ日本で立ち上がったブランドでは
なくて1989年に米国でスタートしたトヨタの
高級車ブランドであり、逆輸入で日本に上陸しました。
ベンツや
BMWといった外国の高級車に対抗するべく、
富裕層をターゲットに「最高のおもてなし」を実現するという
トヨタの新ブランドの高級車。
レクサスは企画開発段階から完全に従来のトヨタブランドとは
切り離しているようです。
販売店もレクサス専用店舗とし、大理石調のタイルを敷き詰め、
百貨店やホテルで研修を受けた従業員が接客するなど、
従来のトヨタとは完全に切り離している。
新しいブランド定着のために隅々まで徹底しているって感じですね。
同じ企業の商品でブランドを分けて販売するという手法は
既にいくつかの企業で実践されていますが、それはブランド構築
というより高価格商品と低価格商品のイメージの区分けといった
意味合いが強くなってしまっているように感じられます。
言い方が悪いかもしれませんが、それは小手先のブランド化。
しかし、今回のトヨタの新ブランド・レクサスは小手先の
ブランド化ではなく、本格的に完全に独立したブランドに
発展させる大規模な試みです。
果たしてトヨタは従来のイメージから脱却したブランドに
成長するのでしょうか。
私だけかもしれませんけど、従来のトヨタのイメージは大衆車。
品質はそこそこ良くて、手頃な値段で普通の車というイメージです。
高級ゾーンの新ブランド・レクサスをトヨタと切り離したと
いってもトヨタはトヨタ。
トヨタは既に従来のトヨタのイメージで完成され世間的にも
認知されてしまっている企業です。
手頃な値段の大衆車をそこそこの品質で提供する量販店のような
企業イメージが定着していて数々のグループを持つ巨大な
企業として完成してしまっているんです。
そのイメージから完全に切り離したトヨタとは違う新しい
ブランドと認識するのは難しいという気がします。
新ブランドによって従来のトヨタの車のイメージはどうなるのか、
また新ブランドと従来のトヨタとの関係は一体どうなるんでしょう。
新ブランドを定着させるのは単純に高級車を開発するのとは
わけが違います。
ブランドは強引にお客さんをねじ伏せて作るのではなく、
企業の成長の中でデザインや品質といったものがコツコツ
ゆっくり積み上げられてその企業の個性として完成したものだと
思うんです。
しかしながら、トヨタは既に完成された企業。どのようにして
新ブランドを定着していくのでしょうか。
もし、レクサスが思惑通りトヨタのイメージから完全に離れた
ところにあるブランドだと認識され従来のトヨタブランドと
並行して定着すれば、トヨタはさらに強い企業になるでしょうけど、
そんなことはあり得るんでしょうか。
少々強引とも思える今回のトヨタのブランド作り。
これからも見届けていきたいと思います。
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2005年09月07日 企業から学ぶ トラックバック:0 コメント:5