10年前の就職活動で
10年ほど前の話ですが、私が就職活動でセミナーを
受けた会社で印象に残っている会社があります。
旭化成と
YKKです。
他にもいろいろ受けたんですが、この2社の就職セミナーで
担当者が自信を持って話されていた内容は印象が深く、
時代が変わった今となってどうなんだろうって思ったりするんです。
旭化成は化学製品を中心とした事業で旭化成グループによる
多角経営をとにかく強調し、YKKではファスナーや
建材などの自社製品を生産するための工作機械まですべて
自社で製作していることを強調していました。
当時の私はどちらの企業もすごい!と感動していたの覚えています。
しかし時代が変わって、そういったことが今でも通用しているのかな
と思うようになりました。
私も社会にもまれてひねくれてしまったのかもしれませんね。(笑)
今の世の中、より企業の個性を明確にしないと経営が難しく
なってきているように思います。
ソニーや
松下電器産業なども様々な事業を展開していましたが、
事業部の統廃合などによって絞込みが行われています。
多角化してまとまりがなくなり見えにくくなってしまっていた
その企業の個性を再び明確にするためにそういったことが
行われていると思うんです。
また、自社により生産設備の製作から一貫した製品の
生産販売のやり方については、生産設備自体を専門的に
販売しているメーカーがあり、やはりそういったメーカーから
購入して自社製品を生産したほうがコスト的にもメリットが
あるように思います。
自社の技術向上の為にはすべて自社でまかなうことが
良いのかもしれませんが、それを事業の柱としている以外は、
結局中途半端な技術しか蓄積することが出来ない上に本来の
事業の足かせになりかねないように思います。
企業の大小関わらず今、餅は餅屋を求める世の中になって
しまったように思えます。
企業の方針やコンセプトが一貫した事業展開であり、
直接事業の柱でないことはアウトソーシングを活用する。
それは1つの料理を考えてみると分かりやすいかなあって思います。
例えば懐石料理。
煮物、焼き物、吸い物などそれぞれ事業の柱があり、
それらは懐石料理という企業方針でくくられます。
季節の懐石料理だったり家庭的な懐石料理だったりコンセプトを
打ち出して個性を出す。
これに、いきなりフランス料理の一品という特殊な事業が
入ってしまったらどうでしょう。
何がしたいのか分からなくなり、懐石料理の魅力が半減すると
思います。
また究極のこだわりを求めて、懐石料理を作るために
それを作るために包丁から鍋やまな板(生産設備に当たりますね)
まですべて自分のところで作っていたらどうでしょう。
それを製作するために人手と時間を要するあまり、
料理をする店という本来の目的から外れてしまうと思います。
確かにこれらが完璧にできれば、和洋折衷、究極のこだわりの
料理店っていうのができてしまうけど現実的には不可能です。
結局、私が10年前にセミナーで聞いた話は、非現実な夢だったの
かもしれません。
10年前はすでに不況に突入していたとはいえ、
まだ大量生産大量消費時代の残像が強かったのかもしれません。
旭化成やYKKがそういった10年前に誇りとして強調して
いたことを今でも続けているかどうかは分かりません。
おそらく方針を変更しているんじゃないかと思うんですが。
ほとんどの家庭にモノが行き渡り簡単に売れなくなってしまった
世の中において今後、企業や店舗の存在意義の明確さがいっそう
求められるのは間違いないようです。
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2005年07月30日 雑記 トラックバック:0 コメント:3