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サッカーがおもしろい理由


今、2018サッカーワールドカップのロシア大会が始まっています。
サッカーに興味もない人も度々メディアで目にする機会も多いかと思います。

私自身もともとはそれほどサッカーが好きでもなかったのですが、2010年のワールドカップの頃から日本代表を応援するようになりました。
といってもいまだにサッカーのルールは細かくは知らないのですが、ボールを蹴ってゴールを狙うという非常にシンプルなスポーツだと思います。(笑)
おそらく野球、バスケ、ラグビーなどよりもルールは簡単で、ルール知らずとも、試合を見ていて大体分かるでしょうね。

そのシンプルさのため誰もが監督になった気分で試合を見ることができるのもサッカーがおもしろい理由だと思います。
実際、評論家からにわかファンまで、テレビやネットの中で、まるで自分が監督になったような発言が目立っていますね。
ビジネスに取り組む人も、自分のビジネスと重なる部分も多いのではないでしょうか。
どの選手を使い、攻守のシステムをどのように設定すれば、一番良い結果をもたらすのか、といったことを考えながら見ているとどんどんサッカーの世界に入っていきます。
私もどこかそんな気持ちで見ているような気がします。

サッカーのおもしろさについてはこのあたりにして、今回は日本代表のことについて語ろうと思います。

先述のように私は2010年の頃以降の日本代表が好きです。
賛否あると思いますが、やっぱり本田の存在が大きかったと思います。
もし、本田がいなかったら、と考えると彼の存在がいかに大きかったか分かるのではないでしょうか。

それまでの日本代表は個々ががむしゃらで一生懸命なのは伝わりますが、ちょこまか動きすぎて落ち着きがない印象でした。
がむしゃらさも大切なのですが、とにかく落ち着きがなく、個々が必死に頑張っても相手のディフェンスを崩せず、しだいに疲れて足が止まって反撃を食らって失点という残念な流れですね。

しかし、本田が代表に入って活躍した頃から、チーム全体の戦い方においてある種の落ち着きが生まれた印象に変わりました。
本田が基点となり全体を見渡して絶妙なパスを繰り出すなど攻撃に落ち着きをもたらし、同時にそれは攻守の切り替えをスムーズにして守備力の向上にもつながっていた気がします。
本田は発言こそ、ちょっと生意気な感じですが、実際のプレーは我欲を抑えて極めて冷静に全体を見渡したプレーができる貴重な選手だと思います。
そういう全体を見渡したプレーができる本田の加入によって、がむしゃらにちょこまか動く選手と非常にうまくかみ合ったのかもしれません。
かといって、本田は落ち着きだけではなく、彼自身、強烈なミドルシュートやフリーキックでの無回転シュートなど非常に強力な攻撃力も持ち合わせています。
それによって、日本代表は元々の小回りの利く強みを活かしつつ、落ち着いた攻撃力と守備力を向上させ、日本代表は各段に強くなった印象がありました。

そして、今回のロシア大会。

世間では本田不要論が噴出しているようですね。(笑)

なんと言ったらよいのか。
世間のフラストレーションが中心的な本田にぶつけられている感も否めません。
本田を外して、また以前ようなちょこまかした落ち着きのない日本代表に戻りたいのでしょうか。

今回、ワールドカップの2か月前にハリル監督が解任され、急きょ西野監督が就任するというドタバタがありました。
そんな中、先日、日本代表の親善試合でスイス戦とパラグアイ戦が行なわれました。
西野監督がスタメンを決める大きな材料となる2戦であったと思います。

スイス戦では本田をはじめ今大会でスタメンであろうメンバーで臨み、0-2で敗れました。
確かに、攻めきれていないもどかしさはありましたが、この試合は最初から守備重視を掲げていたようなので、ある程度、目標を達成できた内容だと私は思いました。
2点の失点のうち、前半の1失点は不用意なファールによるPKによるもので、また終盤の1失点は、本田などを外した直後に攻守のバランスが崩れ、あっという間に攻め込まれゴールされてしまった失点です。
ファールによりPKでの1失点と、スタメン以外を試す意味でメンバーを入れ替えたことによる1失点と考えると、テスト的な親善慈試合において実質その2失点はさほど気にするものでもないという印象でした。
何より、スイスは世界ランキング6位と非常に強く、守備重視のチームとあって、得点するのは難しい相手でした。
また、スイスも本番直前の調整として、ほぼ本気モードだったはずです。
それを考えると、そのスイス相手にむしろほぼ互角に近い戦いができていたと評価してもよい内容だったと思います。

しかし、監督交代後、勝ちがなかったので、世間には普段より重い2失点という印象につながったのでしょうね。
そして、案の定、次のパラグアイ戦では、全メンバー入れ替えになりました。
もちろん、短期間で全メンバーを試してみる、という意味合いもあったと思いますが、世間の声も後押ししていたような気がします。

つまり、スイス戦で0-2で敗れたため、その主力メンバーではやっぱりダメ、と世間は反応してしまったということですね。
そして、全メンバー入れ替えて臨んだパラグアイ戦では、4-2で勝ちました。
パラグアイ戦では、本田のポジションに香川が入りました。

これだけを見ると、やっぱりスイス戦のメンバー、特に中心選手の本田は不要だったとも思えてしまいます。
しかし・・・

パラグアイは、なんと今大会に出場しないというではありませんか。
出場しないということは、今回の試合は親善試合の上、さらに気合いが入らない練習試合だったと思います。
実際、パラグアイは2軍や3軍の選手が出場していたそうです。

パラグアイにとっては、本当にどうでもよい練習試合であり、そんな試合で怪我だけはないようにして、流していたことが想像されます。
日本はムキになってかかってくるのは分かっていたからなおさらですね。

そんな試合で4得点だったからといって、喜べるはずがないですよね。
まして、スタメンを決定する材料にするなど、できるはずもないと思います。
むしろ、2軍、3軍相手に2失点したことのほうを反省すべきではないでしょうか。

しかし、残念ながら世間の大半が思うことというのは、そうではないのですよね。
とにかくパラグアイに4得点して勝った、と目の前の数字だけで舞い上がり、イメージだけが先行してしまっています。
その結果、敗れたスイス戦でのスタメンは不要、と単純に考えてしまうわけです。

もちろん、新監督就任後の日本代表にはとにかく勝ちが必要だったのは分かります。
しかし、パラグアイ戦の勝ちには、あまり意味がないと考えるのが妥当ではなうでしょうか。
冷静な分析と判断ができなければ、おそらくロシア退会は初戦敗退で終わるでしょうね。

本田と同様に香川も海外で活躍するすごい選手です。

しかし、香川はワールドカップでは自分の技術に固執し過ぎて毎回、不発に終わっているように思います。
がむしゃらさは大切ですが、必要以上に自分が自分がと我が出過ぎて視野が狭い感じですね。
実際、以前の大会では、当時の岡田監督から、それが理由で、スタメンだったかメンバーからだったか、外されていたと思います。

先日の親善試合で世間ではやっぱり本田より香川だなみたいな風潮なのですが、香川だとまた昔のちょこまかだけの落ち着きのない日本代表に戻ってしまいそうな気がします。
もちろん、それは初戦敗退を意味します。

ちなみに、以前の代表監督だったトルシエは、スイス戦とパラグアイ戦の後にも、スタメンは香川ではなく本田だと語っています。
トルシエは総合的によく考えていると思います。
西野監督はどうするでしょうか。
私は西野監督は安易に世間の声に惑わされず判断できる良い監督だと思っています。
きっとスタメンには本田を起用してくれると信じています。

さあ、まもなく日本代表とコロンビアの初戦ですね。
楽しみです。
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[ 2018/06/17 14:42 ] 雑記 | TB(0) | CM(0)